ⅴ）樹皮の温度と腐朽について
樹木も大木になると、樹皮も厚くなります。
そんな樹木の幹に腐朽が入って、開口部が出来ていることが良くあります。
空洞がどの辺りまであるのかは、木槌で打診してみれば音で分かりますが、
どの辺りまでの材が死んでいて、どこからまだ生きているのかが、
樹皮が厚いと外見では分かり難いことも多いものです。
しかし、そんな時は、陽の出ている時間帯に、
素手で触ってみると分かります。
陽が当っている部分はいうまでも無く暖かくなっていますし、
乾燥もしています。
しかし、死んでいる部分と生きている部分を比べると、
生きている部分の方が、冷たく、湿っているものです。
参照項目
ⅱ）通常の肥大成長とアテ材の見分け方とその意味
ⅲ）樹幹の腐朽の原因とシステム
ⅳ）巻き込み