ⅱ）『葉の密度』の意味
葉の密度が低いのは何故でしょうか？
その原因は２つ考えられます。
ひとつは成長が良すぎて枝が伸びすぎ、
そのせいで葉が付く間隔が広がったため。
この場合は何の問題もありません。
もうひとつは、
成長が悪く、枝が枯れ、枝に元気が無いため
葉をあまりつけられない。
この場合は問題ありです。
この場合の原因は、前項 ⅰ)『葉の大きさ』の意味で述べたように、
水分不足が原因であることがほとんどです。
では、葉の密度が高いのは何故でしょうか？
その原因は３つ考えられます。
ひとつは成長がよく、葉がしっかり茂っている。
この場合、葉色も健康的で瑞々しいから元気なのはすぐわかります。
もうひとつは、毎年の光合成量が少ないため枝の伸びが悪く、
結果的に枝の先に団子状に葉がついているもの。
ちょうど『ドラえもんの手』のように丸っこく固まって葉がつきます。
最後に、悪剪定によるもの。
邪魔だからといって、枝の先を切り詰め、
結果として枝の伸びが悪いのと同じように団子状に葉をつける。
まとめとして、
葉の密度の高低にはどんな意味があるのか？
密度が低い場合→成長が悪いことが原因である場合がある。
密度が高い場合→成長が悪い場合や悪剪定が原因である場合がある。
ということです。