b) 自然界における落枝(ラクシ)(エダ)おとし)の姿


では、自然界ではどうなっているのでしょうか?

・・・別に人間に枝を切られなくても、
樹木たちは枝をどんどん落としています。
特に日当たりの悪い、下の方についている枝(下枝(シタエダ)という)では
それは普通の現象です。

良く考えてみれば解ることですが、
大きな木の一番下についている枝は、
普通は地上から2mとかのかなり高い位置についていますよね?

では、彼らが樹高2mの時についていた枝たちは
一体どうなってしまったのか?
地上10cmについていた枝が、今の2mについている枝なのか?

答えは、それらの枝は全て枯れ落ちて、無くなってしまった のです。

枝のついている位置は、いくら樹木が成長して高くなっても
変わることはありません。
今そこに枝が無いということは、
昔そこにあった枝が無くなってしまったということです。




a)剪定の現状

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