ⅱ）通常の肥大成長とアテ材の見分け方とその意味
これは、幹の場合と全く同じです。
（⑧樹幹の健康度診断 ⅱ）通常の肥大成長とアテ材の見分け方とその意味）
幹の場合には、幹が傾いている場合にもアテ材が形成されます。
針葉樹の場合は、傾いている側に圧縮アテ、
広葉樹の場合は、傾いている側の反対側に
「引っ張り（
幹においては、針葉樹で引張アテ、広葉樹で圧縮アテは
形成されないとされています。
枝の場合のアテ材が幹と同じように樹種により違いがあるのか、
いままでどこでも聞いたことがないのですが、
きっと幹と同じように広葉樹と針葉樹で違うと思って観察していました。
私の観測によると、広葉樹でも基本は圧縮アテ、
つまり枝の下側から支えるように肥大成長をしているように見受けられます。
しかし、⑧樹幹の健康度診断（⑧樹幹の健康度診断
ⅱ）通常の肥大成長とアテ材の見分け方とその意味）で載せた
サクラのアテ材（と思われる）写真のように、
場合によっては引っ張りアテが形成されるのではないか、
と思っています。
（生きている枝を切って確認するわけにいかないので、
それが本当にアテ材なのかは不明ですが）
それがアテ材のように組織的な変化でなくても、
少なくとも肥大成長による断面積アップであることは
間違いありません。
その意味では、針葉樹、広葉樹に関わらず、枝は基本的には
下側から支えるように肥大成長して支えられているようです。
関連項目
ⅰ）枝伸長のシステム
ⅳ）