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光合成(コウゴウセイ)について―今日のご飯は、『お水』です。


a) 光合成とは?


ここでは樹木における光合成について解説します。
光合成(コウゴウセイ、ヒカリゴウセイ)とは平たく言うと、
『植物が水と二酸化炭素から、炭水化物と酸素を作ること』です。
この時に、『光のエネルギー』を使います。

つまり、『光の力で無機物から有機物を合成する』ことから
『光合成』と言うんですね。式にしてみると

『光合成』
水)+(二酸化炭素)=(炭水化物)+(酸素)


植物は自分で作ったこの炭水化物を栄養にして、生きています。

ところで、二酸化炭素は大気中にはいつでもありますが、
水はいつもどこにでもあるものではありませんよね?
(雨が降ったりしないと)
とすると、
その水が十分にないと、
生きていくための栄養も十分に作れない
ということになります。

みなさん、植物に水を遣りますよね?
なんで水を遣るのか考えたことありますか?
『枯れるから』 ですよね?
もちろん体が乾燥してはいけないのは人間と同じですが、
そもそも 『植物にとっては、水がご飯』なんですね。
その点が、人間が水を飲んでいることとは全く意味が違うんですね。


もう少し光合成について詳しく解説します。
光合成を化学式で示すと、

6H2O+6CO2(+光エネルギー) → C6126+O2

となりますが、何が起きているのかをもう少し分かりやすく示すと、

6H2+6C)+ 6O2 → 6126+62

つまり、CO22をくっつけて、6126(ブドウ糖)
作るという反応です。

もっと詳しく、カルビン回路がどうのとかいう話は、
高校生物の参考書でも読んでみて下さい。



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